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悲運の画家たち

今日は、福田美術館と嵯峨嵐山文華館の2館の共同開催となる美術展
「 悲運の画家たち 」
を訪れる為、嵐山へ行ってきました。

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2館の共同開催といってもチケットは別々の為、片方の施設だけに入るのも OK みたい。(2館の共通チケットもあるようです。) 福田美術館のオンラインチケットを購入していれば、嵯峨嵐山文華館の入館が安くなるので、その方法で私は入館。

「悲運の画家たち」といっても、悲運な人生の画家の作品もあれば、悲劇を描いた作品も含む為、テーマの適用範囲は狭くないです。例えば、⻑沢芦雪は毒殺説などがある為、悲運な画家。上村松園の「静御前」(前期展示)は、悲劇を描いた作品。という感じの扱い。

まずは
第1会場となる福田美術館へ

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開場時間より早めに到着。開場より前から待っている人は、ここで過去に行われた美術展と比べると、この日は少なめに思えた。(どうせ嵐山へ行くのなら、もっと紅葉してから、と思っている方も少なくないかも。)

開場後は1番に入館したのですが、その時点で先に中にいた来場者が何人か居ました。その方々は職員から「ツアーのお客様」と呼ばれていましたが、通常とは別に早い時間から入る方法があるのかもしれません。

展示室の人出は、まあまあ。余裕があり鑑賞に困らない程度です。
(ここに載せた状況は、あくまでも私が入館していた時間の様子です。)

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上の写真。
福田美術館のお楽しみの1つがカフェ・コーナー。何度も言ったかもしれませんが、パンが美味しい。景色も良い。

ここで年始で開催した美人画の美術展で展示された⽊島櫻⾕「婦女図屏風」が特に気に入っていたのですが、この美術展で再び出会えました。4面の屏風それぞれに印象の違う女性が描かれている大きめの作品。「婦女図屏風」の展示は前期のみ。

⽊島櫻⾕といえば、去年の開館記念展で凄い話題となった「駅路之春」が、後期に展示されるそうです。

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福田美術館は国内作品のイメージがありますが、今回はモーリス・ユトリロの作品4点(通期展示)もあります。

私の大好きな東山魁夷の作品3点(通期展示)は写真撮影禁止。(ここは写真撮影可能な施設ですが、撮影禁止の作品もあるので気をつけましょう。) ま、でも、東山ブルーな作品もあり超感動。

次に
第2会場である嵯峨嵐山文華館へ。今日は晴れていたので、施設から施設への移動も楽しい。

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嵯峨嵐山文華館では、岸⽥劉⽣などビッグネームな画家の作品もありますが、現在一般的にはあまり知られていないという悲運に⾒舞われた画家たちを主に展示。

ちなみに岸⽥劉⽣の「村娘之図」(通期展示)は、麗子ちゃんではなく、麗子ちゃんの遊び友達を描いた作品です。

「有名では無いよ」と言われなければ、「俺が知らないだけなのかな」と思ってしまうような作品も少なくない。美術史で有名になる作家 と 有名にならない作家の違いは微妙だな、と思えたり。

嵯峨嵐山文華館ではカフェ・コーナーの屋外席で京ほうじ茶ラテを。

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とはいえ、日陰ではなかったので長居はしませんでした。(日陰になる屋外席もあります。)

福田美術館 & 嵯峨嵐山文華館
「 悲運の画家たち 」
前期は、11月30日まで。
後期は、12月2日から1月11日まで。

さて、この美術展は、作品自体も素晴らしいものが多いですが、悲運という共通のテーマが入っているので、何か思い入れを感じて、より深い気持ちで鑑賞してしまいます。他の美術展と比べたら地味な印象を持っている方も多いかもしれませんが、素晴らしい企画だと思えました。

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