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綺羅めく京の明治美術 / 京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館で開催中の
「綺羅めく京の明治美術ー世界が驚いた帝室技芸員の神業」
へ行ってきました。

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今日は不発弾撤去の作業に伴い、JR大阪駅から高槻の区間は運転休止の時間帯がありました。私は、この区間とは関係ない地域を移動しただけなので、特に問題なく行き帰りできました。

さて本題

帝室技芸員とは
「明治23年に発足した制度で、皇室によって優れた美術工芸家を顕彰、保護するもの。昭和19年まで続いた。」
というものだそうです。

この美術展は、京都にゆかりのある帝室技芸員を紹介するイベントです。帝室技芸員ということで、技術的な高さに注目してしまいますが、いろいろな種類の作品が展示されています。絵画や陶器の作品だけではなく、紙幣の図案や刀の鐔(つば)なども。

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富岡鉄斎は他の作家の作品と比べてラフタッチな感じで異色ですが、重要文化財となっている大作「阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図」は、見応え大。
(この作品の展示は、8月7日まで。その後は他の富岡鉄斎作品が展示されます。チラシに記載されていた展示期間が富岡鉄斎のみ変更になったそうなので、注意。)

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私が注目したのが岸竹堂。以前に福田美術館で虎を描いた岸竹堂の作品を観たことがあり気になっていたのですが、京都市京セラ美術館の今回の解説によると「サーカスで実物の虎を見たことで、虎を特に描くようになり、後続の竹内栖鳳などに影響をあたえた」みたいなことが書かれている。江戸時代の虎図と明治以降の虎図は印象が違いますが、その違いは岸竹堂の活躍が大きいポイントなのかも。

岸竹堂が描いた虎は、この美術展でも観ることができますが、他にも美人画や風景画など、虎以外の岸竹堂も観ることができます。

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多彩な作品が展示されているので、人によって大きく注目ポイントも変わってくると思われます。例えば絵画だけでも多彩な印象のものがあり、総合すると、とても楽しいイベントでした。

京都市京セラ美術館
「綺羅めく京の明治美術ー世界が驚いた帝室技芸員の神業」
は、9月19日まで。

そして
同館の所蔵品展であるコレクションルーム夏期にも入ってきました。

2022夏期のテーマは
「幻想の系譜-西洋版画コレクションと近代京都の洋画」。

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今回の内容は「象徴主義を含む世紀末芸術、シュルレアリスム、ウィーン幻想派に属する作品群」となっています。

ギュスターヴ・モローのエッチング、デ・キリコのリトグラフ、などなど、西洋の画家の作品も多く、今までの京都市京セラ美術館の所蔵品展のイメージとは異なる感じ。シュルレアリスムに傾倒した京都の作家の作品も展示。

ルネ・マグリットの展示作品はリトグラフが2点となっていますが、そのうち1点は、4つの異なる作品が1つの額に入っている作品となるので、実質は5点が展示。2点と思って入場したので、なんか得した感じ。

象徴主義や幻想的な作品だけではなく、夏らしい海の風景画などを展示するコーナーもあり、所蔵品展として総合的に楽しむこともできます。

京都市京セラ美術館
「コレクションルーム夏期・幻想の系譜-西洋版画コレクションと近代京都の洋画」
は、9月25日まで。

ちなみに
普段は南回廊がコレクションルームの会場ですが、今回の2022夏期は北回廊で開催。特別展の「綺羅めく京の明治美術」が南回廊となっています。なので、普段はコレクションルームに入ると中庭に出ることができますが、今は特別展「綺羅めく京の明治美術」に入ると中庭に出れます。

北回廊にも中庭は存在しますが、屋根付きなので実際には室内空間です。
(下の写真)

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ここは普段、特別展の入場口と記念撮影コーナー、特別展グッズの専門ショップなどのスペースとなっていますが、今はコレクションルームが、こちら側の為、何もない空間と化していました。なので珍しい光景となります。コレクションルームは、夏期が終われば再び南回廊に戻るそうです。

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