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少女たち / 京都文化博物館

京都文化博物館で開催中の
「発掘された珠玉の名品 少女たち-夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」
へ行ってきました。

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いつしか忘れられてしまった実力のある画家たち。それらの素晴らしい作品を見つけ出してきた星野画廊のコレクションから「少女たち」をテーマに選出した美術展。

星野画廊のオーナーが選んだ、無名だからと言って放っておくわけにはいかない作家の作品が並んでいます。展示されている作品のうち岡本神草と秦テルヲは知名度の高い作家ですが、この2人、実は星野画廊がキッカケになって知名度が上がったそうです。

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午前11時ごろ入館しましたが、かなり落ち着いて鑑賞できる程度の人出。
( 記載した状況は、あくまでも私が入館していた頃の様子。)

ポスターにプリントされ同美術展のビジュアルイメージとなっている岡本神草の「拳の舞妓」は、展示順路の最初です。なんと、この作品のみを展示するコーナーがあるのですが、写真撮影OKです。
( 他の作品は撮影禁止。)

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北野恒富、島成園、甲斐庄楠音など、有名な画家の作品もありますが、他の多くは名を知らない画家。作品に漢字やアルファベットの署名らしきものが入っていても作者不詳となっている作品もある。しかし、実力やセンスがあったことが分かる作品が多く、見応えは高い。

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上の写真は、展示品の絵葉書の中から笠木治郎吉の「花を摘む少女」。これ、水彩なんですが、油彩と思えるほどの技巧。他の画家も注目してしまう作品が多い。

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国内の近代画家の特集ですが、なんとラファエル・コランの作品も展示されていた。確かラファエル・コランって、黒田清輝の師匠みたいな立場なんですよね。日本の近代画家に影響を与えた人物なので選出されたらしい。海外の画家の作品はラファエル・コランを含め3人を紹介。コラン以外のの2人について私は存じ上げていなかったのですが、日本の画家と関係がある方のようです。

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上の写真、
岡本神草「拳の舞妓」の缶バッジを買った。

京都文化博物館では2020年に「舞妓モダン」という星野画廊の所蔵品をいくつか含む美術展が開催されたのですが、その時と同じ作品が今回も何点か展示されていたようです。星野画廊の所蔵品を含む美術展は見応え高いかも、と思ったりした。そんな美術展を今後も開催してほしいですね。

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京都文化博物館
「発掘された珠玉の名品 少女たち-夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」
は、9月10日まで。

ところで
最近、「星野画廊50年史」という本を書店で見かけることがある。6月ごろ発売された本のようです。作品の図版は小さく載っているだけですが、ほとんどがカラーページ。マニアむけの本かもしれませんが、読むと面白いかも。

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おおお、早速に♪

もう閲覧されたかもしれませんがHPです。
https://hoshinogallery.com/home/index.html
はっきり言って凄い画廊だと思っています。
実は絶版の星野画廊『石を磨く-美術史に隠れた珠玉』には今年綾部で美術展が開催された有道佐一も掲載されています。
有道美術展の図録には星野さんの一文も掲載。
ひょっとしたら「星野画廊50年史」にも掲載されているかも?

立ち読みしてみたいです(笑)

酔人婆爺さん
コメントありがとうございます。

この美術展は素晴らしいです。

星野画廊の凄さについては、実は最近まで知らなかったのですが、もっと注目したほうがいいですねぇ。

また何かの機会があれば星野画廊の所蔵品をじっくり観たいです。
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