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若冲と応挙 / 承天閣美術館

相国寺承天閣美術館で開催中の
「若冲と応挙」
へ行ってきました。


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承天閣美術館へ来るのは2年ぶりくらいかな。この美術館は相国寺の敷地内にある施設なので、入館するには相国寺の境内を少し歩く必要があります。この道のりを歩くのはお気に入りなんですが、もう少し涼しくなってくれたほうが気持ちいいかな。まだ暑いしね。


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上の写真は相国寺の境内。奥まで歩くと承天閣美術館があります。

さて本題。

伊藤若冲と円山応挙の作品を展示する美術展です。ここ相国寺とその周辺施設には若冲と応挙の作品が多く所蔵されているはずなので、期待して入館。


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今回の美術展の第1展示室には通期展示として伊藤若冲の「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が展示されます。ただし「動植綵絵」は宮内庁の所蔵なのでコロタイプ複製の展示となります。

釈迦三尊像は以前、ここで観たことがあるのですが、釈迦三尊像が相国寺に寄進されたときに一緒に寄進された作品が動植綵絵なんだそうです。動植綵絵は複製ですが、釈迦三尊像と動植綵絵は本来、同じ空間で観ておくべき作品なんだと思われます。しかも、第1展示室は釈迦三尊像と動植綵絵を展示することを考慮して設計されているそうです。なるほど、展示がピッタリなレイアウト。

釈迦三尊像に手をあわせる来場者もいるし、その前には賽銭箱が置かれている。美術作品という価値を超えた存在ということが分かります。


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現在のⅠ期の期間中のみの展示として円山応挙の「七難七福図巻」の全編を第2展示室で一挙公開。

「七難七福図巻」を描くにあたり、想像の世界ではなく現実的な世界を描くよう応挙は依頼を受けていたそうです。福寿巻、人災巻、天災巻の全3巻。

人災巻や天災巻に描かれている凄惨な場面も応挙らしくリアルに描かれているので恐怖を感じます。現代では、このような目を覆いたくなる絵画を娯楽として鑑賞する趣味趣向も存在しますが、これは宗教的な意味で描かれた作品です。

福寿巻は上記した巻とは逆の世界。宴や遊びが描かれています。

( 七難七福図巻の展示は11月12日まで。)


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若冲の連作と応挙の大作絵巻。見応えありました。

相国寺承天閣美術館
「若冲と応挙」
Ⅰ期は、11月12日まで。
Ⅱ期は、11月19日〜2024年1月28日。

11月19日から始まるⅡ期の期間では、伊藤若冲の「鹿苑寺大書院障壁画」の五十面を一挙公開だそうです。

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>釈迦三尊像に手をあわせる来場者もいるし、その前には賽銭箱が置かれている。
こりゃ凄いわ~~~
ちょっと他の美術展ではありない。
しかし、
こういった小規模美術展に参加出来るのがイケポンさんの強みですよねぇぇぇぇ、
うらやましいっすわ(笑)


美術展最高!!!

酔人婆爺さん
コメントありがとうございます。

釈迦三尊像は「俺なんかがいても良いのかな?」なんて気持ちになります。

このような小規模な美術展に酔人婆爺さんも参加できる機会があると良いですねぇ。
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